2002年6月28日に公開された映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』。
この記事では、映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』の予告編
「シリコンバレーを抜け駆けろ!」は、2002年に公開されたアメリカの映画で、ポー・ブロンソンの同名小説を原作に映画化したものです。
99ドルという格安のパソコンを作れ!というプロジェクトに挑戦する天才プログラマーの姿を描き、またこの作品では、人間関係のわかりやすさが目立っています。無謀なプロジェクトに挑むIT社員たちがコメディタッチで描かれています。
映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』のあらすじ(ネタバレなし)
大手企業に勤務していたアンディは、マーケティング業務において成功を収めており、地位もコネもまた高い給与さえも保証された立場にいました。しかしそんな彼はある日、やりがいのある仕事を求めて会社を退職するのでした。
ラ・ホンダという名の最新ベンチャー研究機関へと再就職した彼は、モノづくりにこそ仕事のやり甲斐がある!と信じて、ベンチャー企業に転職したのでした。それにも関わらず、周りの態度は冷ややかで、彼は邪険に扱われることになってしまいます。
そして、彼は不可能だとも言われている「99ドルという格安パソコンを作る」というプロジェクトを押し付けられてしまうのでした。
映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』の解説
日本では2006年にDVDが発売されたこの作品は、2002年6月28日にアメリカで公開され、配給は20世紀フォックスが担いました。
製作を担った20世紀フォックスが、1700万ドルを費やして製作したものの、1週間のみ、しかも2館のみの公開とされ、興行収入はわずか5,491ドルに止まる作品となりました。
日本では劇場未公開作品となっていますが、2008年10月7日の日本テレビ月曜洋画の枠で放映されたほか、2010年8月5日にフジテレビミッドナイトアートシアターの枠でも、放映されています。
またこの映画の原作の日本語訳は真崎義博が務め、1999年8月に角川書店より、発売されています。
映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』のみどころ
3人のダメ社員をかき集め、知恵を絞り出して、遂に99ドルの格安パソコンの成功に辿り着くアンディ。しかし、当たり前のようにそこには罠がありました。
試行錯誤を繰り広げ、辿り着いたはずの99ドルのパソコンが世に出ることはあるのでしょうか。そして、99ドルのパソコンを開発した後で、アンディに待ち受けていた試練を、彼は乗り越えることができるのでしょうか。
全体がコメディタッチで描かれていることと、物語が2002年というパソコンの全体普及には至っていない時代だということを加味すると、次のシーンへの期待は裏切られることはありません。
映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』の感想
地位も名誉も、保証された給与もあったアンディがそれらを捨てて、転職してまで欲しかったものとは、果たして何だったのでしょう。
コメディの中で、ふと、本当に大切なものや、本当に得たいものは何なのだろうと考えさせられる作品でした。
映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』の登場人物・キャスト
アンディ:アダム・ガルシア
アリサ:ロザリオ・ドーソン
ダレル:ジェイク・ビューシイ
フランシス:エンリコ・コラントーニ
タイニー:イーサン・サプリー
映画『シリコンバレーを駆け抜けろ!』のスタッフ
監督ミック・ジャクソン
製作トレヴァー・アルバート
製作総指揮ニール・A・マクリス、ハロルド・ライミス