映画『シルビアのいる街で』をネタばれナシで紹介!

映画

2007年9月14日に公開された映画『シルビアのいる街で』。
この記事では、映画『シルビアのいる街で』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『シルビアのいる街で』の予告編


「シルビアのいる街で」は、フランスの古い都として知られているストラスブールの街を舞台にした物語です。1人の青年が出会った女性の面影を探しながら、想いに耽って思い出の街を歩く姿が静謐で詩的な音響と映像で描かれている作品となっていて、斬新でありながらも、野心的な部分を映し出す異色を放つ作品になっています。

映画『シルビアのいる街で』のあらすじ(ネタバレなし)

ホテルの一室が映し出されます。

一人の青年がベッドで考え事をしていました。この時、まだ彼は彼女に出会っていませんでした。
しばらくして彼はそのホテルを出ると、地図を片手に持ちながら、街へ赴きます。彼はカフェにいた女性客に声をかけるものの、無視されてしまいます。

その次の日、彼は演劇学校の前にあるカフェで客の姿を見ながら、デッサンを描いていると、カフェのガラス越しに美しい女性の姿を見つけるのでした。

見つけた彼女がカフェから去ったあとを、彼は彼女の姿を追い続けようとするのでした。

直接語られるセリフがとても少ない作品ですが、彼は、この街で6年前に出会ったシルビアという女性を探しているのかもしれません。

映画『シルビアのいる街で』の解説

「シルビアのいる街で」は、スペインで2007年9月14日に、フランスで2008年9月10日に、日本で2010年8月7日にそれぞれ公開されました。日本での配給は、紀伊國屋書店とマーメイドフィルムが担っています。

この映画は2007年9月5日に開催された第64回ヴェネツィア国際映画祭において、初めて上映されると、第32回トロント国際映画祭や第21回東京国際映画祭といった各国の映画祭において上映されました。2008年に開催された東京国際映画祭でさ、スペインのビクトル・エリセ監督が強く推薦したことがきっかけとなり、注目を集めます。

映画『シルビアのいる街で』のみどころ

ストラスブールの街中を延々と歩き続けた後で、彼は彼女を追いかけ、市電に乗り込みます。そしてその電車の中でやっと彼女に声をかけることができたのでした。

そこで彼は彼女に「6年前に会ったシルビアだよね?」と尋ねるものの、彼女は彼に対して、「人違いだ」ときっぱりと答えると、さらに彼が自分のことを追いかけてきたことを責めるのでした。

次の日の朝、彼は彼女に出会ったカフェに立ち寄ってから市電に乗った駅に向かいます。そこで立ち尽くすのでした。

彼の目に多くの人々の姿が映り込んできます。そして彼のノートが風に舞ってめくられていくと、その目の前を何本もの電車が通り過ぎます。

しかし、そこに彼女はいませんでした。

映画『シルビアのいる街で』の感想

「彼」が誰であり「彼女」が誰であるのかが何も語られず、ストーリーさえわからないのに、それに苛立ったり退屈することなく、とても美しい情景が広がり、なぜかどこかで幸せな気分になってしまうという不思議な感覚に陥る映画でした。

映画『シルビアのいる街で』の登場人物・キャスト

彼: グザヴィエ・ラフィット
彼女: ピラール・ロペス・デ・アジャラ
ターニヤ: ターニア・ツィシー

映画『シルビアのいる街で』のスタッフ

監督・脚本 ホセ・ルイス・ゲリン
製作 ルイス・ミニャーロ
撮影 ナターシャ・ブライエ
編集 ヌリア・エスケーラ

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