映画『星の王子ニューヨークへ行く』をネタばれナシで紹介!

映画

1988年12月17日に公開された映画『星の王子ニューヨークへ行く』。
この記事では、映画『星の王子ニューヨークへ行く』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『星の王子ニューヨークへ行く』の予告編


アフリカの小国ザムンダの王子アキームが、国王に決められた相手ではなく自分にふさわしい花嫁を探すため、友人兼世話役のセミと一緒に身分を隠してニューヨークへやって来ます。クイーンズ区のアパートに一室を借りて早速あれこれと花嫁探しに奮闘しますが、なかなかうまくいきません。

とある慈善イベントに参加したアキーム王子はそこでリサという女性に一目ぼれし、彼女の父親の経営するバーガーショップで彼女と一緒に働くことにします。

映画『星の王子ニューヨークへ行く』のあらすじ(ネタバレなし)

豊かな緑に囲まれた裕福な小国ザムンダ王国。国王は21歳の誕生日を迎えたアキーム王子の結婚相手を勝手に決めていました。21歳にもなって何一つ自分で自分の事を決めさせてもらえないアキーム王子は、これを不服に思い「自分の伴侶を探しに行きたい」と花嫁を探す旅に出ることを国王に申し出ました。国王は「結婚の前に女遊びがしたいのだろう」と解釈して快諾します。

友人で世話役のセミと一緒に旅に出る前に、セミだけには本当に妻を探すことを告げ、口止めします。ニューヨークに着いた2人は身分を隠し、クイーンズ地区のアパートに一室を借り花嫁探しに奮闘しますがなかなか思ったようにはいきません。

しかし参加した慈善イベントで、アキーム王子はとうとうリサに出会い彼女に惹かれます。アキーム王子とセミは一緒に、リサに近づくために彼女の父親の経営するハンバーガーショップで働くことにします。

映画『星の王子ニューヨークへ行く』の解説

監督のジョン・ランディスはアフリカの『ザムンダ王国』の構想に、イギリス、ブライトンのロイヤル・パビリオンとアンリ・ルソーの絵画から着想を得て架空の小国を作り上げたそうです。王国の豪華絢爛な宮殿をプロダクション・デザイナーのリチャード・マクドナルドが再現しました。

映画中の豪華なザムンダ国の人々の衣装は、1950年代のクリスチャンディオールとガンビアなどのアフリカの民族衣装を参考に東アフリカ、西アフリカ、北アフリカの衣装の特徴であるビーズ飾りや独特な織布、ナイロンレースを融合させて誕生しました。

ニューヨークでの撮影は1988年1月4日より開始され、断続的に猛吹雪のある中で4カ月にわたって撮影されました。

映画『星の王子ニューヨークへ行く』のみどころ

冒頭の宮殿のシーンのあまりに色彩が豊かで豪華な宮殿の様子は驚くもので、本当にアフリカにこんな場所があるのかと思ったほどです。宮殿の人々の衣装もアフリカ民族の衣装と現在風の衣装との融合が見事で、アフリカにある裕福な架空の小国という設定が、非常にうまく表現されています。

宮殿でのマサイビーズを纏った人々のダンスも不自然さがありません。まだ駆け出しのサミュエル・L・ジャクソンも出演しています。数多くの有名なコメディを手掛けてきたジョン・ランディスが監督を務め、エディ・マーフィーの話し方やギャグの持ち味がいかんなく発揮された作品です。

映画『星の王子ニューヨークへ行く』の感想

過保護な両親の豪勢すぎるおせっかいが可笑しく、どう考えても不自然なのが面白かったです。本当に愛する人を探したい王子が、大事な人とどう向き合うのかといった点も描いているので、心温まるラブコメディになっています。

映画『星の王子ニューヨークへ行く』の登場人物・キャスト

アキーム王子役:エディ・マーフィ
セミ役:アーセニオ・ホール
リサ・マクドゥーウェル役:シャーリー・ヘドリー
ジョフィ・ジャファ王役:ジェームズ・アール・ジョーンズ
オーレオン王妃役:マッジ・シンクレア
ダリル・ジェンクス役:エリク・ラ・サル
クレオ・マクドゥーウェル役:ジョン・エイモス
パトリス・マクドゥーウェル役:アリソン・ディーン
オーハ役:ポール・ベイツ
イマニ・イジ役:ヴァネッサ・ベル
家主役:フランキー・フェイソン
バーガーショップの強盗:サミュエル・L・ジャクソン
スイーツ:クリント・スミス
モーリス役:ルーイ・アンダーソン
バスケットボール会場の売り子役:ヴォンディ・カーティス=ホール
路上の強盗役:ルーベン・サンチャゴ=ハドソン
床屋の客の少年役:キューバ・グッディング・Jr

映画『星の王子ニューヨークへ行く』のスタッフ

監督:ジョン・ランディス
脚本:デビッド・シェフィールド、バリー・W・ブラウスティン
音楽:ナイル・ロジャース
撮影:ウディ・オーメンズ
編集:マルコム・キャンベル、ジョージ・フォルシー・Jr

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