1996年3月9日に公開された映画『ベイブ』。
この記事では、映画『ベイブ』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ベイブ』の予告編
幼い頃、母から引き離されたベイブは、農場主のホゲットに貰われて農場へやってきました。農場には個性豊かな動物達が暮らしていて、心細いベイブに牧場犬フライが優しく接するうちにベイブもフライを慕い、牧羊犬の真似をしたりしました。
ある日ホゲットはベイブの不思議な様子とちょっとしたきっかけで、自分でも突飛だと思うアイデアを思いつき、次第にその実行を考えるようになります。
映画『ベイブ』のあらすじ(ネタバレなし)
子豚のベイブは家族と離れて、重量あてゲームの景品として遊園地にいました。牧場主のホゲットはベイブの体重を当て農場にベイブを引き取ります。農場には牧羊犬たち、意地悪な猫のダッチェスなど個性豊かな動物たちがいました。
母から引き離され心細いベイブに優しく接するフライは、子犬たちが他所の家に引き取られると、農場に慣れるまでという条件でベイブの面倒をみるようになります。ベイブもフライをママと慕うようになり、牧羊犬の仕事を真似るようになります。
ある日、ベイブは羊たちが災難に遭っているのをホゲットに知らせたことで一目置いたホゲットはベイブを『牧羊豚』にすることを決めたのでした。
映画『ベイブ』の解説
本作はディック・キング=スミスの原作、『The Sheep-Pig』をもとにした1995年製作のアメリカ映画で、製作期間に7年かかっており、オーストラリア、サウスウェールズ州のロバートソンで撮影が行われています。
音楽をナイジェル・ウェストレイクが担当しており、19世紀のフランスの作曲家による古典的なオーケストラ音楽をアレンジして使用しています。メルボルン交響楽団が演奏を担当しました。第53回ゴールデングローブ賞を受賞。第68回アカデミー賞で7部門にノミネートされています。
アニマトロニクスやCGを用いた特殊効果が高く評価を受けてアカデミー視覚効果賞を受賞しています。
映画『ベイブ』のみどころ
農場ののどかな背景の中で生き生きと動き回る動物たちは愛くるしくて見ているだけで楽しいです。動物達が人の言葉を話しているように見える口の動きや動作の演技は非常に自然で、彼らの表情がとても豊かに表現されています。
おかげで個性豊かで少しほんわかした動物たちのエピソードや厳しい世界のルールの中に生きる子豚のベイブのドラマに、見ている方も自然と感情移入できるようになっています。
小さなエピソードの積み重ねにより物語が進み、あまり難しくないお話になっているため幅広い年代が楽しむことのできるファミリー映画になっています。
映画『ベイブ』の感想
映画の中で、その時最新のCG技術などを駆使して実写の動物たちがまるでリアルに人の言葉をしゃべっているように見える口の動きは自然で、その当時は見たことも無い映像になっていました。
動物たちが見事な演技をしているように見える画期的な作品だったと思います。
映画『ベイブ』の登場人物・キャスト
ベイブ(子豚):声・クリスティーン・カヴァナー
アーサー・ホゲット役:ジェームズ・クロムウェル
エズメ・ホゲット役:マグダ・ズバンスキー
ホゲット夫妻の娘婿役:ポール・ゴダード
フライ(メスの牧羊犬):声・ミリアム・マーゴリーズ
レックス(オスの牧羊犬):声・ヒューゴ・ウィーヴィング
フェルディナンド(アヒル):声・ダニー・マン
メー(老羊):声・ミリアム・フリン
ダッチェス(猫):声・ルーシー・テイラー
ナレーター:ロスコー・リー・ブラウン
映画『ベイブ』のスタッフ
監督:クリス・ヌーナン
脚本:ジョージ・ミラー、クリス・ヌーナン
原作:ディック・キング=スミス『The Sheep-Pig(英語版)』
製作:ジョージ・ミラー、ダグ・ミッチェル、ビル・ミラー
音楽:ナイジェル・ウェストレイク