映画『キッズ・リターン』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想を紹介!

映画

1996年7月27日に公開された映画『キッズ・リターン』。
この記事では、映画『キッズ・リターン』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『キッズ・リターン』の予告編


いつも一緒に学校に行っては悪さをして、問題を起こしてばかりいた18歳のマサルとシンジが、ある日、ひょんなきっかけからボクシングに目覚めます。2人は、練習に没頭するようになり、やがて高校を卒業する時期になったとき、いつの間にかボクシングの才能を発揮していくシンジ。

その一方、マサルボクシングの才能がないことを悟り、違う道に進みます。

映画『キッズ・リターン』のあらすじ(ネタバレなし)

授業をサボってばかりで受験だというのに遊んでばかりのマサルとシンジの二人。ある日、悪さをした仲間からやり返されてしまったこをきっかけに、マサルはボクシングジムに通い始めます。

マサルに誘われジムに入ったシンジですが、シンジはボクシングの才能を開花させます。逆に、自分に才能がないと感じたマサルはボクシングから離れていきます。

その後、ボクシングを続けていたシンジは、しばらく音信不通になっていたマサルと偶然会います。マサルはヤクザの使いパシリとなっていました。2人は気まずい空気のまま別れます。

練習を続けていたシンジにプロデビューの話が持ち上がります。順調に進むシンジのトレーニング中、ジムにマサルが訪ねてきて、ヤクザの道に進んでいたマサルは、「シンジがチャンピオンに、マサルが組長になったらまた会おう」と約束をすることになります。

映画『キッズ・リターン』の解説

1996年に一般公開された北野武監督の6作品目となる日本映画です。

第49回 「カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品」となっています。安藤政信さんのボクシング指導は、実際に映画にも出演していた梅津正彦さんが行っています。トレーナーである梅津さんはこのキッズリターンの映画の構想を撮影が始まる5年前に監督から聞かされています。

映画の最後のシーンで、シンジが試合でダウンする場面は、撮影の終わりに、実際に医者が呼ばれて処置がされたものになります。この作品は、安藤政信さんの出世作となりました。

安藤政信さんは元ボクサーとの試合の撮影でパンチが鼻先に当たり、撮影の後、楽屋で鼻が曲がってしまったことが悲しく、落ち込んでいるときに監督から

「役者生命に支障は無い」
「一生食っていけるから」と言われ慰められた。

映画『キッズ・リターン』のみどころ

学生時代に、悪さばかりをしていた男性高校生が、一つの出来事をきっかけにボクシングを始めて、そこからさらに自分たちに道に進むということで、青春映画でもあり、人生を考えさせられる作品になっています。

高校生の時に、悪さばかりをしていますが、その様子は、本当に子供じみていて大人を馬鹿にしたような様子ですが、学生の時にしかできないことをたっぷりと味わっていると感じました。仲間とのやり取りや、将来について考えるシーンなど、自分の生活と照らし合わせることができ、大人になっていく二人の成長を感じられる部分が見どころです。

映画『キッズ・リターン』の感想

高校生の時から、高校を卒業して自分の決めた道に進むという姿が、最初の時とどんどん顔立ちが変わっていき、その様子をリアルに感じられるのがすごいと感じました。別々の道を進む二人がどうなるのか、ドキドキしながら見られる作品だと感じます。

映画『キッズ・リターン』の登場人物・キャスト

ミヤワキ マサル:金子賢
タカギ シンジ:安藤政信
ハヤシ:モロ師岡
ジムの会長: 山谷初男

映画『キッズ・リターン』のスタッフ

監督・脚本:北野武
プロデューサー:森昌行、柘植靖司、吉田多喜男
音楽監督:久石譲
撮影:柳島克己

タイトルとURLをコピーしました