映画『インビクタス 負けざる者たち』をネタばれナシで紹介!

映画

2010年2月5日に公開された映画『インビクタス/負けざる者たち』。
この記事では、映画『インビクタス/負けざる者たち』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『インビクタス 負けざる者たち』の予告編


反アパルトヘイト運動での罪で、27年もの間、刑務所に収監されていたネルソン・マンデラは釈放後の1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領となります。

国内の黒人達はマンデラを歓迎し、白人は社会から追いやられることを危惧していました。
アパルトヘイトが撤廃されたにも関わらず、人種による差別と経済格差が残っていることを痛感したマンデラは、国民の団結を導くことを決意。

白人の象徴とされていたラグビーチーム・スプリングボクスのワールドカップ優勝に尽力することとなります。

映画『インビクタス 負けざる者たち』のあらすじ(ネタバレなし)

1994年、南アフリカ共和国。

27年間、刑務所に収監されていたネルソン・マンデラは、釈放後に初の黒人大統領となりました。黒人はマンデラを歓迎しますが、白人たちは報復されるのではないかと危惧。中には、荷物をまとめる者もいました。

大統領就任後、マンデラは全職員を集めます。そして、「新しい南アフリカを築くためにはあなたたちの協力が必要だ」と呼びかけました。安堵する白人の職員たち。また、人手不足だったボディガードチームにも、マンデラの意向により、白人たちが加わることとなりました。

そんな中、南アフリカ代表のラグビーチーム・スプリングボクスは思うような成績を残せず、周囲からバッシングを受けていました。ラグビーは白人の象徴として、黒人たちから忌み嫌われているスポーツ。政府内ではチーム名やユニフォームの変更を行う方針を進めていました。

しかし、マンデラはスプリングボクスこそが白人と黒人が和解し団結するシンボルとなると説得。
チーム名とユニフォームは今までどおり継続されることとなります。

ある日、スプリングボクスのキャプテンを務めるフランソワ・ピナールを呼び出したマンデラ。
そして、フランソワにリーダーとしての哲学を問いかけます。突然のことに動揺するフランソワでしたが、マンデラの言葉に感銘を受けるのでした。

その日以降、マンデラの意向でスプリングボクスのメンバーは貧困地域に住む黒人の子供たちへラグビーを教えることに。その様子が多くのメディアで報道され、スプリングボクスの国内での人気が高まることとなります。

映画『インビクタス 負けざる者たち』の解説

実在のネルソン・マンデラとプライベートでも親交があったモーガン・フリーマン。ネルソン・マンデラが「自分の役はモーガンに演じて欲しい」と語られていたことがきっかけで交流が始まったそうです。

ネルソン・マンデラの希望通り、ネルソン・マンデラ役を演じることとなったモーガン・フリーマンは本人に驚くほどそっくり。その好演ぶりに大注目です。

また、劇中に登場する南アフリカ代表チーム・スプリングボクスは実在するラグビーチーム。2015年ラグビーワールドカップで日本が劇的勝利を収めた相手でもあります。1994年の南アフリカ共和国を舞台に、ネルソン・マンデラとラグビーとの深い関わりを描いた本作。次の世代へ引き継ぎたい名作と言えるでしょう。

映画『インビクタス 負けざる者たち』のみどころ

スプリングボクスとニュージーランド代表オールブラックスとの決勝戦が見どころです。グラウンドの中の選手と同じ目線で戦況を追いかけるシーンは迫力満点。選手たちがスクラムを組んでいるシーンでは、下から見上げるアングルで撮影したり、スローモーションを取り入れていたりと秀逸なカメラワークが印象的でした。

また、ネルソン・マンデラの名言にも大注目です。27年間、牢獄生活を強いられたにも関わらず、お互いを認め合い赦し合うことが必要だと唱えるネルソン・マンデラの不屈の精神を感じることでしょう。

映画『インビクタス 負けざる者たち』の感想

名匠クリント・イーストウッドが監督を務めたほか、名優モーガン・フリーマンと演技力抜群のマット・デイモンが出演する本作。もちろん、期待を裏切らない感動作でした。

人種差別という難しいテーマでありながらも、希望に満ちたストーリーなので、最後まで飽きることなく楽しめます。クライマックスは涙なしでは見られない作品です。

映画『インビクタス 負けざる者たち』の登場人物・キャスト

ネルソン・マンデラ:モーガン・フリーマン
フランソワ・ピナール:マット・デイモ
ジェイソン・シャバララ:トニー・キゴロギ
リンガ・ムーンサミ:パトリック・モフォケン
ヘンドリック・ボーイェンズ:マット・スターン
エティエンヌ・フェイダー:ジュリアン・ルイス・ジョーンズ
ブレンダ・マジブコ:アッジョア・アンドー
ネリーン:マルグリット・ウィートリー
メアリー:レレティ・クマロ
Mr.ピナール:パトリック・リスター
Mrs.ピナール:ペニー・ダウニー
ジョエル・ストランスキー:スコット・イーストウッド

映画『インビクタス 負けざる者たち』のスタッフ

監督:クリント・イーストウッド
脚本:アンソニー・ペッカム
原作:ジョン・カーリン
製作:ロリー・マクレアリー、ロバート・ロレンツ、メイス・ニューフェルド、クリント・イーストウッド
製作総指揮:モーガン・フリーマン、ティム・ムーア、ゲイリー・バーバー、ロジャー・バーンボーム

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