映画『ココニイルコト』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想を紹介!

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2001年6月23日に公開された映画『ココニイルコト』。
この記事では、映画『ココニイルコト』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ココニイルコト』の予告編


都内の広告代理店に勤務する相葉志乃は、駆け出しのコピーライター。上司とのスキャンダルが発覚し、半ば強制的に大阪支社の営業部へと転属させられます。大阪になじめず全くやる気が起きなかった志乃。そんな中、中途採用で入社してきた新人、前野悦朗に出会います。明るく楽観的で、ちょっと変わった前野の姿に、志乃の心は次第に癒やされていくのでした。

本作が映画デビュー作となった真中瞳さんが主人公・相葉志乃役を務めたほか、前野悦朗役を堺雅人さんが演じている本作。若い男女の奇妙な関係を描いたラブ・ストーリーとなっています。

映画『ココニイルコト』のあらすじ(ネタバレなし)

都内の広告代理店に務める相葉志乃は駆け出しのコピーライター。小さい頃に父親を亡くしたことから、「願いは叶わない、信じても無駄だ」と感じるようになり、何に対しても無気力になっていました。

ある日、志乃は上司とのスキャンダルが相手の上司の妻にばれてしまい、東京のクリエイティブ部から大阪の営業部へ転属させられてしまいます。大阪にやってきた志乃の初出社の日。朝礼中に、堂々と遅刻してやってきた青年がいました。その青年は、中途採用の前野悦朗。前野はイケメンなのに、いつもヘラヘラしている不思議な人でした。

仕事が終わり、帰ろうとしていた志乃に前野が声をかけました。会社の歓迎会に誘われますが、志乃は行きたくありません。すると「まぁ、ええんとちゃいますか〜」と言う前野。結局、志乃は歓迎会に出席しませんでした。

その翌日、歓迎会に来なかったことを女子社員から責められたり、熊の着ぐるみを着せられCM撮影に出させられる志乃は、辞める気満々。仕事をサボり、競艇へとやってきたのでした。

映画『ココニイルコト』の解説

本作は、ノンフィクション作家・最相葉月さんが自身の実体験をつづったエッセイ「なんといふ空」が原案。堺雅人さん演じる前野悦朗は、最相葉月さんが大阪の広告会社に勤めていた頃の同僚であり実在する人物、大阪くんがモデルとなっています。

また、本作が監督デビュー作となる長澤雅彦さんは、岩井俊二監督作品でプロデューサーを務めたほか、2000年公開の映画「はつ恋」では脚本を担当し高い評価を受けました。最相葉月さんが綴ったわずか1200文字のエッセイ。その中にぎっしり込められた、大阪くんへの思いがとても切なく感じられる作品です。

映画『ココニイルコト』のみどころ

本作は、真中瞳さんと堺雅人さんの好演ぶりが見どころです。テレビ番組「進ぬ!電波少年」で体を張った企画に挑戦したり、報道番組「ニュースステーション」ではスポーツキャスターを務めたりと、元気なイメージが強かった真中瞳さん。そんなイメージとは裏腹に、本作ではやる気がなくクールな主人公・相葉志乃役に挑戦しています。

また、ドラマ「半沢直樹」でおなじみの堺雅人さんが、イケメンなのにいつも飄々としている前野悦朗役で出演。真中瞳さんの等身大の演技と堺雅人さん演じる前野の温かい笑顔が、本作の切なく不思議な世界観にぴったりでした。まさに、絶妙なキャスティングと言えるでしょう。

映画『ココニイルコト』の感想

そばに居てくれるだけで前向きになれる、そんな相手がいる主人公・志乃がうらやましく思いました。また、何かと楽観的な前野の「ええんとちゃいますか」の一言。

重すぎず軽すぎず、そしてなんとなく励まされる不思議な言葉でした。

映画『ココニイルコト』の登場人物・キャスト

相葉志乃:真中瞳
前野悦朗:堺雅人
山田武史:中村育二
大伴尚之:小市慢太郎
渡部あつこ:黒坂真美
門倉めぐみ:原田夏希
丸山亀吉:島木譲二
大門幸三:笑福亭鶴瓶
藤井明久:阿南健治
土屋誠:不破万作
福田恒夫:近藤芳正
橋爪久美子:久保京子
宇田川政樹:俵木藤汰
江藤由希子:臼井静
川藤大輔:井之上チャル
四方田悟:稲森誠
工藤友康:重松収

映画『ココニイルコト』のスタッフ

監督:長澤雅彦
製作:安田匡裕、坂上直行、伊達寛
プロデューサー:小滝祥平、千野毅彦、古川一博
企画:木村純一、遠谷信幸、川城和実
原案:最相葉月
脚本:長澤雅彦、三澤慶子
撮影:藤澤順一
美術:富田麻友美
編集:掛須秀一
音楽:REMEDIOS
音楽プロデューサー:慶田次徳
テーマ曲:スガシカオ『ココニイルコト』(キティMME)
照明:中村裕樹
装飾:福澤裕二
録音:小野寺修
助監督:落合俊一
製作担当:氏家英樹

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