映画『ふたり』をネタばれナシであらすじ・みどころを紹介!

映画

1991年5月11日に公開された映画『ふたり』。
この記事では、映画『ふたり』をネタばれナシであらすじ・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ふたり』の予告編


しっかり者の姉・千津子を事故で亡くした実加。亡くなった姉の代わりにしっかりしようと決めた実加は、明るく振る舞うことに決めました。

ある日、真っ暗な夜道を歩いていた実加は、変質者に襲われそうになります。するとその時、亡くなったはずの千津子が現れ、実加を助けたのでした。

本作は赤川次郎さんの同名小説を、「転校生」「時をかける少女」などでよく知られる大林宣彦監督が実写映画化した作品。幽霊となった姉に見守られながら、成長していく少女の姿を描いた青春ファンタジーです。

映画『ふたり』のあらすじ(ネタバレなし)

中学生の実加は、姉・千津子と父、母の4人暮らし。勉強もスポーツもできて、おまけに美人な千津子は、実加にとって憧れの存在でした。ある日、千津子はトラックに積んでいた資材の下敷きになり、亡くなってしまいます。悲しみのあまり、ノイローゼ気味になる母。実加は、姉の代わりに自分がしっかりしようと決め、明るく振る舞うのでした。

そんな中、夜道を歩いていた実加は、変質者に襲われかけます。するとその時、亡くなったはずの千津子が幽霊となって現れ、実加を助けました。それからというもの、千津子は実加の前に姿を現すようになります。そして、姉の代わりを務めようと奮闘する実加をあたたかく見守るのでした。

映画『ふたり』の解説

本作は、日本を代表する名作家・赤川次郎さんの同名小説を映画化した作品。

発行部数は200万部を突破し、「三毛猫ホームズ推理」シリーズに次ぐ、赤川次郎さんの代表作でもあります。また監督を務めるのは、故郷の広島県尾道市を舞台に数々の名作を生み出した大林宣彦さん。代表作には、尾道三部作と呼ばれ、熱狂的な支持を集めた「転校生」や「時をかける少女」などがあります。

本作もまた尾道市を舞台に描かれており、「あした」や「あの、夏の日とんでろ じいちゃん」とともに、新・尾道三部作と呼ばれ広く愛されている作品です。

当初、「ふたり」の映画化に断固反対だった赤川次郎さん。そのことを承知の上で、大林宣彦さんは直接交渉に出向き、映画化の承諾を得たとのこと。そんな経緯がある本作は、大林宣彦さんの思い入れが強い作品の一つです。

映画『ふたり』のみどころ

本作の舞台であり監督を務めた大林宣彦さんの故郷でもある、広島県尾道市の街並みが見どころ。福本渡船、浄土寺、千光寺や尾道駅など、劇中に登場する美しい街並みは、尾道の観光スポットにもなっています。

ちなみに、千津子が事故に遭い亡くなったとされる場所には、花束やお賽銭が備えられているんだとか。また、主人公・実加役を演じた石田ひかりさんの好演にも大注目。

本作が映画初主演作でありながらも、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞を受賞するなど、高く評価されました。石田ひかりさんの透明感あふれる美しさと、尾道市の独特な雰囲気がぴったりな作品となっています。

映画『ふたり』の感想

日本の名作家・赤川次郎さんの同名作品が原作となっている本作。14歳の少女が、幽霊となって現れる姉に見守られながら、成長していく様が描かれています。

姉が幽霊となって現れるところ以外は、すべて現実めいたストーリー展開。家庭崩壊の危機や学校での嫌がらせなど、主人公の周りで起こるさまざまな出来事がリアルに描かれています。

それでもなんとか乗り越えようと奮闘する実加の健気さと、あたたかく見守る千津子が切ない物語でした。

映画『ふたり』の登場人物・キャスト

北尾実加:石田ひかり
北尾千津子:中嶋朋子
北尾治子:富司純子
北尾雄一:岸辺一徳
神永智也:尾美としのり
内田祐子:増田恵子
柴山智香:長谷部真子
前野万里子:中江有里
中西敬子:島崎和歌子
万里子の母:吉行和子
真子の父:ベンガル
真子の母:入江若葉
担任の先生:奈美悦子
精神科医:竹中直人
変質者:頭師佳考
トラックの運転手:大前均
坂道の婦人:藤田弓子

映画『ふたり』のスタッフ

監督:大林宣彦
脚本:桂千穂
原作:赤川次郎
音楽:久石譲
主題歌:大林宣彦&FREIENDS「草の想い」
撮影:長野重一
編集:大林宣彦

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